当院のドクターは、この「ドックスベストセメント療法」の認定医です。
ドッグベストセメントとは
ドックスベストセメントはアメリカで生まれた虫歯のセメント状で詰めるお薬です。
虫歯を完全に削らず、最小限の一部分の切削で、ある程度、歯質を残したまま薬の成分で無菌化し、虫歯を治していく方法です。お薬の成文は天然ミネラル成分で安全なものです。
当院のドックスベストセメントの見解
ドックベストセメント法は、歯科医師によってさまざまな意見があります。当院としては、ドッグベストセメント法は、虫歯治療の一環として取り入れるべきだと考え、導入にいたっております。
- あまり2次カリエスを取りすぎるよりは、まずこの薬剤で試す価値がある(診査・診断後に決定します)
- セメントの成分が虫歯を殺菌する
- 虫歯を仮に取り残したとしても、虫歯になった箇所も含めて象牙質を固めてくれる作用が期待できる。
- セメント状なので、虫歯の箇所に置くだけでよく操作性がよい
- 虫歯が進行しないように感染象牙質の段階で止める。
- 適切に使えば、歯を大きく削ることなく、神経を残す事も期待できる
起源はドッグ・ホリデーという歯科医師から
ドックスベストセメント法は1872年にアメリカ・フィラデルフィアのペンシルベニア歯科大学のドック・ホリデーという歯科医師の発想・治療から始まったと言われています。
歯科大学で6歳の女の子の奥歯に自分が当時研究していた「レッドカッパーセメント」の治療を施します。なんと、その子どもは1967年に102歳で死去しましたが、治療した奥歯は再発することなく健全に保たれていました。
1990年代に入り、アメリカの歯科医師・ドクター・ティムが、一人の患者さんの歯に入っていた赤いセメントの材質に着目しました。歯垢だらけの患者さんであったにも関わらず、虫歯が一本もなかったためです。
ドクター・ティムの研究により、100年以上の時を越えて現代にドックベストセメントが誕生し、ドック・ホリデーの研究が実りました。
注意点
- あくまで初期の小さな虫歯や神経(歯髄)の奥深くまで到達している虫歯には使えない
- どんな虫歯でもすべて治ることは期待できない
- 報道で特集されるような、あたかもすべての虫歯が治る魔法の薬ではない
- 従来の根管治療の基本治療の技術も大事
