当院では、デンマークCMSデンタル社のFotoSan630を導入し、光殺菌治療として様々な歯科治療に活かしております。
口腔内の痛み・腫れ・出血などの症状は、多くの場合口腔内の細菌が引き起こしています。また虫歯や歯周病の再発もその病気の原因菌が増えてしまい感染を起こすためです。
光殺菌治療は、その治療の「再発防止」や「予防」に効果が期待できる痛みや副作用・不快感のない安全な治療方法です。
当院での適応治療法
当院では、この光殺菌療法を主に深く進行した虫歯の根管治療や歯周病治療、インプラント周囲炎などに使用しております。その他、初期の虫歯、歯冠周囲炎、アフタ、ヘルペス、扁平苔癬などにも使用する場合があります。
従来の殺菌方法と導入理由

歯科治療における口腔内の殺菌・除菌方法には、現在、数多くの方法があります。
- 次亜塩素酸水などにおける殺菌水でのうがい
- 歯科用レーザーでの幹部への照射
- 各治療に応じた殺菌作用のある薬の塗布
- 抗生物質の服用
これらの殺菌方法に比べ、副作用、違和感、不快感がなく、安全に処置できる患部の殺菌方法として有効なのではないかとの思いで、今回、光照射器による殺菌方法を導入いたしました。
日々の治療・臨床での予後は非常に良好な結果が得られております。
当院のドクターは、光殺菌治療CALL 光・レーザー臨床研究会のトレーニングドクターです。
光殺菌治療とは?

歯科における光殺菌治療とは、口腔内の感染部分に光感受性物質を注入し、光を照射することで殺菌する安全な治療法です。
医科では早期がんの治療法として
医科においては、1990年頃から光やレーザーを用い、肺、食道、胃、子宮頸部などの早期がんに対して治療を行う光力学療法という治療法があります。
歯科では殺菌治療法として
歯科においては医科と同様のメカニズムで数年前から欧米を中心に、抗生物質を使わない体に優しい安全な治療法として光殺菌治療が急速に普及しております。光感受性ジェルを細菌に浸透させて光で殺菌する画期的な治療法です。
光殺菌のメカニズム

光感受性ジェルが細菌の細胞壁や細胞膜に特異的に浸透します。
特定の波長の光が照射されると、 光感受性ジェルがエネルギーを受け取り「活性酸素」を大量に発生します。
「活性酸素」が細菌の細胞壁や細胞膜を破壊し、高い殺菌効果を発揮します。
特徴
- 痛みはなく、使用するジェルはほのかな甘みがあり不快感がありません
- あらゆる細菌に効果を示します
- お薬(抗⽣物質)を使わないため耐性菌が発生しません
- 副作用はなく、繰り返して治療に利用できます
※光過敏症の患者さまには利用できません。
詳しくはお問合せください
FotoSan630による光殺菌治療は、医師の診断のもと、患者さんの症状にとって適応治療かどうかが決定いたします。光殺菌を希望されても、医師の判断で適応外の場合は、できない事がありますのでご了承ください。
詳しくは、お問い合わせ・ご相談ください。