- 頬の内側に白い物が出来た
- 舌で触るとザラザラ・なめらかではない等違和感がある
- できもの自体に痛みはないが、違和感がある
- 見た目が気になっていた
このような症状・お悩みはございませんか?もしかしたら、それは扁平苔癬(へんぺいたいせん)かもしれません。
扁平苔癬は、40~50代の女性に多く報告される、主に頬っぺの内側(口腔内)に出来る白いレース状、網状の模様のデキモノです。
自覚症状
- ズキズキとうずくような痛み
- お口の中の荒れ
- 赤みを帯びたり出血したりする
- 熱くてひりひりするような感覚
- 味覚異常
白いレース状(網状)のデキモノが時間経過すると、上記のような自覚症状に変わってくることもあります。このような方は一度お問い合わせください。
原因と治療方法
諸説ありますが、お口の扁平苔癬は原因不明であり、当院では対症療法としてケナログ軟膏(アフタゾロン軟膏)の塗布を行っております。
また詳しい診査・診断の後、白い部分の外科的除去も必要に応じて行います。
原因が金属アレルギーの場合
またお口の中の詰め物・被せ物の金属素材による金属アレルギーの検査もパッチテストにより行っております。当院のパッチテストは17種類の金属を調べることが可能です。
関連治療⇒金属アレルギー専門外来
扁平苔癬の原因が、お口の中の金属の詰め物・被せ物が疑わしいと判断した場合、その金属を取り除き、再発するかどうか経過観察をいたします。
扁平苔癬の症状があり、かつお口の中に金属のインレーやクラウンが入っている方は、まずお問い合わせください。
金属除去時にはラバーダムを使用します
ただでさえ、歯に金属が付いて溶解しているのに、金属粉が口の中に入ってしまったらどうなるんですか? …このようなご質問もよくお受けいたします。
実際に銀歯・金歯などの除去時には金属の切削粉が飛んでしまいます。そのため当院では必ずラバーダムをつけて、お口の中に金属の切削粉が入らないように金属を除去します。
かつ口腔外バキュームも使用し、空気中に飛散する粉塵や水しぶきもなるべくお身体に入らないような工夫をしております。
患者さまのお身体を考慮するのはもちろんのこと、術者側の安全面にもメリットがある工夫と言えます。
関連治療⇒金属アレルギー専門外来
ガン化の可能性
扁平苔癬は、口腔ガン化する可能性がある粘膜疾患とも言われ、定期的な健診と経過観察が必要です。
また扁平苔癬によく似たものに、白板症や紅板症もあり、これらもケースによりガン化する可能性が指摘されていますので、詳しい診断が必要です。
関連治療⇒口腔ガン検診のページへ