インビザラインGOとは、2018年から日本でも行われているマウスピースブランド「インビザライン」の中の部分矯正コースです。一般的な矯正装置に比べて短い期間で奥歯以外(前歯、小臼歯)を並べることができます(症例による)。必要最小限の装置による治療のため、リーズナブルで約半額程度の費用で済みます。
主に前歯の歯並びを中心に部分矯正することができる、16歳以上の成人患者さん向け最新の治療方法です。当院で治療を行った患者さんは、約4~10ヵ月以内の治療期間で終えられています。部分矯正のため、約25万~65万以内の治療費用で済むため負担も少ないです。
インビザラインGOの特徴
従来のインビザラインの特徴はそのままで、AI機能を加えることで期間短縮をして、部分的な矯正が効率的にできます。世界各国含めて症例数700万以上のビックデータから分析をして適切な治療計画をするため、治療計画通りの結果を期待できます。
また、中心から数えて5番目の歯(第2小臼歯)までを動かすことに特化しています。治療期間のかかる奥歯はあえて矯正しないので、矯正期間が短いですが、症例には限界があります。さらに、奥歯を触らないため、噛み合わせが変わらずトラブルが起きにくいです。
治療に向いているケース
- すきっ歯:歯と歯に隙間がある
- 乱ぐい歯:前歯の歯が少し重なって凹凸がある
- 軽度の出っ歯:顎自体ではなく前歯が出ている
- 前歯が閉じない:奥歯は噛めるが、上下の前歯に隙間ができる
- 噛み合わせが深い:下の歯が見えないくらい噛み合わせが深い
- 後戻り:以前矯正をしていたが、歯並びが悪くなってきた
- スペース不足:インプラントや被せ物を作るスペースが足りない
治療が難しいケース
- 過度な出っ歯:顎自体が出ている
- 受け口:下の歯が前に出ている
- きつい叢生:歯の重なり合いが激しい
インビザラインGOのメリットとデメリット
矯正治療は、「治療期間がかかる」「治療費が高い」「痛い」「目立つ」などマイナスのイメージを持たれている方も多いかと思います。しかし、インビザラインGOでは、そんなお悩みを解決できるかもしれません。
メリット
- 歯磨きは外せるため、口の中を清潔に保てむし歯や歯周病リスクが低い
- 固いものや粘着性のあるものなども今まで通り食べることができる
- 特別な行事の際にはマウスピースを外しておける
- 透明なので、ワイヤー矯正と比べると目立ちにくい
- 運動や吹奏楽も問題なく行える
- AIで歯並びを予測できるため、予測通りに終えられる可能性が高い
- 通院回数が少なくて済む
- 最大20ステージ(1ステージ1週間程度)までなので、費用が抑えられる
デメリット
- 取り外せるため、装着時間を守らなければ歯が動かない
- すべての症例に適応している訳ではない
- 慣れるまで着脱に時間がかかることもある
- 16歳未満のお子さんには使用できない
当院における治療の流れ
カウンセリング
治療スタート前に、お悩みやご希望をカウンセリングルームでお伺いします。
口腔内のスキャン
従来の矯正治療では、歯の型取りやレントゲンなど多くの手間や時間がかかり、患者さんにも負担が多いのが特徴的でした。しかし、インビザラインGOは、お口の中の写真を撮影するだけで診断ができるようになりました。
当院では、アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が2019年末に発売した、最新型の口腔内スキャナー「iTero ElementR 5D」を導入しています。その結果、検査当日にAIによる簡易的な矯正治療のシミュレーションを行って、その場でビフォー・アフターを患者さんが確認できます。
また、検査結果はメールで共有することが可能ですので、ご自宅でじっくりシミュレーションを再確認することができます。これにより、どのように歯が動いていくのかイメージが沸きやすく、治療に対する不安を解消できます。
スキャンによる診断により、シリコンによる歯型の型取りよりも、アライナーが10日ほど早く作成できるようになりました。検査から開始までの期間が早いためすぐに矯正治療ができ、型取りが苦手な方も安心して検査を受けていただけます。口腔内スキャニングからシミュレーションまでの初回検査は5000円で行えますのでお気軽にご相談ください。
精密検査・3D治療の作成
顔貌の写真から口腔内の写真まで撮影後に、満足いただける歯並びになるように、ドクターが患者さんの治療計画をさらに細かく作成します。おおよその治療期間や歯の最終位置を確認・変更することももちろん可能です。
インビザラインをオーダーメイド
治療のビフォー・アフターに満足していただいてから、オーダーメイドのインビザラインを作成していきます。
インビザライン装着
まず、歯が動きやすいように、精密検査で判断したアタッチメント(歯と同じ色の樹脂で歯の表面に凸)を付けます。
さらに必要に応じてディスキング(歯を数mmだけ削る)を行なって歯並びの窮屈な部分にスペースを作って歯を動きやすくします。
その後、インビザラインの1ステージから装着し、2週間ごとに次のステージのアライナーに交換していきます。
治療経過の確認
約2週間ごとに通院して、ドクターが治療経過を確認していきます。追加アライナーが必要な場合でも、無料で作ることが可能ですので安心です。
治療終了
歯の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)が必要になります。
当院では、インビザラインGOによる治療で、患者さんへの負担を減らし、満足できる歯並びを手に入れられるように努めております。もちろん、インビザラインGOでは難しい症例も当院では、他の矯正治療で治すことが可能なので、お気軽にご相談ください。
